プロセス化学ラウンジ開催の趣旨
日本プロセス化学会は 2001年の発足以来、年2回のシンポジウム(サマー、ウィンター)を定期的に開催し、有機合成を中心としたプロセス化学の成果を持 ち寄り、議論する場としてその責任を果たしてまいりました。この間、会員数、シンポジウムへの参加者も飛躍的に増加し、2008年のプロセス化学国際シンポ ジウムでは 1,000名に迫る参加者があり、大規模な学会へと発展してきました。シンポジウムの参加者が増大することは、学会にとっても演者にとっても喜ばしい事ではありますが、一方で本会発足当時の目的であった「ネガティブデータや失敗談も含めた本音の議論」がやり難くなった面があることも否めません。
この「プロセス化学ラウンジ」は参加者が文字通り議論に参加しやすいように参加者数を制限し、ざっくばらんな発表や意見交換を通して人的交流と情報交換を促すインフォーマルな場を提供するものです。今回で4回目となりました。
講師の方には、失敗談、学会・論文発表などに現れない裏話、フォーマルな場では光の当たりにくいノウハウなどもご発表に加えていただくようお願いしたいと思います。また参加者からも積極的に発言していただける場にしたいと思っております。
この「ラウンジ」が産学のプロセス化学を研究領域とする会員の皆様の新しい交流の場となりますようご協力をお願いする次第です。

2009年7月吉日 日本プロセス化学会 会長 塩入孝之

追記:第4回プロセス化学ラウンジ運営につきましては、下記の「プロセス化学会将来計画委員会」において進められております。

<プロセス化学会将来計画委員会( 2009 年度)>
荒木美貴(塩野義)、伊藤伸浩(和光純薬)、稲越直人(田辺三菱)、尾野村治(長崎大学)、加藤伸二(万有)、金井求(東京大学)、丹波誠司(味の素)、千葉博之(エーザイ)、林泰正(アステラス)、日景尚睦(第一三共)、細川 誠二郎(早稲田大学)、松田浩二(日本たばこ)、水船秀哉(武田)、安田昌平(明治製菓)